私の過去については別記事で紹介しましたが、毒親の影響やシングルマザーとしての生活で疲労が重なってしまったのか、私は6年ほど前に「転換性障害」という精神疾患を患ってしまいました。
私がこのブログでしつこく日常で「無理しないこと」について訴えてきていますが、実はこの病気こそがその理由。
疲れやストレスで心身共に辛いと感じている方は、ぜひ私の体験を参考に、これからの生活の仕方について考えてくれたら嬉しいです!
病気になる前の生活
私は20歳で結婚&出産をしたのですが、1年ほどで離婚をし、シングルマザーとして生活してきました。
養育費や財産分与があったものの、これから家計や生活に漠然とした不安を抱きながら、がむしゃに働いていたんです。
息子は当時まだ1歳で夜泣きが激しく、夜は30分おきに泣いて叫んでの毎日で、まとまって1時間眠れることもありません。フルタイムで仕事をしていたのでげっそりしながら仕事に行っていたのを今でも覚えています。
保育園に送っても私から離れることを抵抗し、バイバイするまでに結構時間かかるんですよ。仕事に遅刻しないためにもすべての行動がとにかくダッシュです(笑)
やっと仕事が終わり保育園へ息子を迎えに行けば、次は「もっと遊びたい」と駄々をこねられ、だいたい1時間ぐらいはその下りに付き合っていたと思います。家に着いたらなんだかんだと18:30~19:00。
そこから米を炊くところからご飯支度が始まり、ドタバタとレジャーシートを床に敷いて息子の夜ご飯タイム。味噌汁はこぼれるわ、納豆ご飯で遊びだすわ、食べたくないものは私に向かって飛んでくるわ、というサバイバルチックなディナータイム。
一生懸命ご飯を作っても、ほとんどのものが床へ落ちているんですよね。(虚しい)そこから食器を洗いながら風呂の準備をし、眠くて泣きじゃくる息子を何とかだましだましで入浴タイム。
息子と私が平日にゆっくり向き合えるのはこのお風呂の時間だけ。歌ったり遊んだりしながら、必死で自分も洗い上げるというね。そこからは寝かしつけに2時間なんてザラ…という日々。
子育てならまだしも、毒親がいますからね。一緒に生活していなくても、なんだかんだと色々問題が浮上するんですよ…。
「今月も生活費が足りない」とか「アル中になってしまったおじいちゃんが暴れているらしい」とか。体だけならまだしも、気が休まることがないので、とにかく疲れる…!
それでも当時の私は毒親なんて思ってなかったので、大好きなお母さんのためなら身を削ってでも力になりたいって頑張っていました。
転換性障害と診断されるまで
こんな生活を送っていたので圧倒的に睡眠時間も少なく、心身ともに休まることがありませんでした。
自分でも「疲れているな~」とは思いつつも、意外とタフでしたので、睡眠不足もなんのその!隙あらば友達と一緒に食事にも行きましたし、さらに睡眠を削ってでも大好きな映画鑑賞もします。
だけど、体は正直なもので、すべてのツケが回ってきてしまったのです。
ある日、仕事中に耐えられないほどの頭痛に悶えました。職場の方も「大丈夫?」と何度か声をかけてくれたのですが、みるみるうちに顔面が崩れていったのです。
鏡を見なくても自分の顔の神経が動いていないことはすぐにわかりました。「脳に異常がおきたのでは!?」となり、すぐに仕事を早退してまずは保育園に息子をお迎えに。
保育園についたころにはもっと顔が崩れていたと思います。その場にいたママさんが息子を預かってあげるからすぐに脳外へ行きなさいと言ってくれて、そのまま病院へ。
検査の結果、脳には異常はありませんでしたが、症状が脳梗塞と同じだったため
「早期の脳梗塞と判断し、このまま治療をはじめます。ちひろさんがこのまま脳梗塞を発症する可能性は〇%で、死亡確率は〇%です」
なんて言われてびっくり。そのまま入院することになったのですが、自分の体はともかく、息子をどうするか、仕事はどうするか…全然寝込んでられません(笑)まぁ、実家に手伝ってもらい、何とか無事に入院することができました。
症状はどんどん悪化する一方で、体の言うことが利かなく、転倒の恐れがあったので車椅子で移動。積み木を重ねるリハビリをしたり、高酸素カプセル(?)に入ったりしながら治療を進めていたんですが、結局私は脳梗塞でもなんでもなかったんです。
「ストレスや過労が原因だと思います。」
そういわれ、神経内科などの他の医療機関へいくつも受信をしたのですが、最終的にはどこも
「精神科へかかられてみてはいかがでしょうか。ちひろさんの症状は精神的なものから来るものだと思います」
の一点張り。
「ストレスとか疲れとか言われても困ります!私は息子の面倒も見なくちゃいけないですし、働けないと生活ができないんですから。何とか治してください」
と無意味に懇願していましたね。それでもどうすることもできなくて、精神科へ受診の予約を入れました。(この時、病院を紹介してくれた友達には感謝しかありません)
「一層の事、私は「うつ病」として診断してもらえないかな?」
「精神病として診断してくれれば、しばらく仕事もせずにゆっくり過ごせるかもしれない」
なんていう期待すら抱くようになっていたのです。情けないですね。
転換性障害とわかった時は「安堵感」のみ
精神科を受診すれば、すぐに診断名が告げられるのかと思いきや、そうではないんですね(汗)
何か月か診察をしてから、改めて病状を把握し、診断名を告げるのだとか。
何回か病院に通い、生活の状況や体の状態から
「転換性障害」
という病名が告げられました。
疲れやストレスを無視して生活していくうちに、心よりも先に体が拒否反応を起こすのだそう。私の顔面が崩れたり、体が動かなくなったのは、体の防御本能から出たものなのだとか。
休むべき時に休まず(休めず)、心と体がとっくに限界を超えていたみたいです。
改めて病名を付けられると「私も精神障碍者」と落胆してしまうかな~と思っていたんですが、むしろその逆。
「やっと原因がわかった。これで病気を治せる。体が回復されられる!やった~☆」
って気持ちしかありません(笑)
自分の限界を知ることは大切!真の健康は心から
転換性障害と診断されてからは、生活の仕方をまるっと見直しました。眠れない生活を続けていた私は不眠症になってしまっていたので、当時は強めの睡眠薬や抗うつ剤を処方してもらい、とにかく休むことに集中したのです。
体調はみるみるうちに…という感じではありませんが、今も月に一度の通院と睡眠導入剤を利用しながら体調管理。正直、この病気を克服したとは言えません。
ただ「自分のバロメーター」がわかるようになったので「あ、疲れているから休まなくちゃ」「眠れていないから薬を今日だけ増やして眠ることだけ考えよう」というように、工夫しながら生活できるようになったので、自分が病気であることなんて忘れてしまいます。
仕事や息子の野球・雑用に追われることも多々ありますが、今は病気になる前ぐらいまでタフに生活できるように♪(→知らぬ間に無理しないように気を付けていますよ)
日本人はどこか「休むこと=怠慢」という風潮がありますが、そんな時代はもう終わり!多くの人が「多忙」を味わっているからこそ「休むことの大切さ」をこれからもこのブログで発信していくつもりです。
病気を否定するわけではありません。ただ、病気になったら生活や家計・これまでの日常を戻すのが本当に大変なんです。だからこそ、このブログを読んだ方は今日からさっそく心身の健康についてぜひ考えてくださいね。
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