私の親は「毒親」でした。お金を無心したり、洗脳を繰り返したり、あたかも私の頭が狂っている体裁で、周りの人と関わる親です。
毒親は家族という小さな宗教団体を築いているようなもの。「他人がどう言おうと自分たちの生き方を貫く」という感じで、自分たちが間違っているとか、悪いことをしている感覚はありません。むしろ、他人を見下している感覚でしょう。
結論から言うと、私は毒親と絶縁し、今とても幸せです。精神的な充足感はありますが…ただ、現在もめちゃくちゃ厳しい環境下で暮らしていると言えます。
今回は私の実体験から「毒親と絶縁して良かったこと・困ったこと」について紹介していきます。今まさに、毒親との絶縁・解放を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
▼毒親についてはこちらの記事をご覧ください^^
毒親と絶縁して良かったことは?
親に支配されず自分として生きられる幸せを感じる
毒親と関係が繋がっていたころは、とにかく否定される日々でした。
・自分の幸せなんて考えちゃダメ(幸せになる価値はない)
・とにかく自分の予定に私を巻き込む…
など、自分として生きることを否定され続けていたのです。
自分の親が毒であることに気づくまでは相当時間がかかりましたが、毎日が憂鬱で
・私という存在に価値はあるのだろうかと自問自答
・少しでも「嬉しい」「幸せ」と感じることに罪悪感
・常に不安な気持ち
こんな感情ばかり。
毒親と絶縁してからも「自分に価値があるのか」や「幸せになる資格はあるのか」と今でも考えてしまう時はりますが、それを後押しする否定的な言葉を受けることがなくなったので少しずつ自分の幸せについても考えるようになりました。
自分の人生を歩んでいるのに、自分の人生を選べなかった…。でも今は自分と息子のために毎日を大事に生きることができています!
毒親に支配されていると、このような当たり前のことが夢のように感じていました。だから、この当たり前の生き方が私にとってとても幸せなことなのです♪
自分のためにお金を使えるようになった
これもごくごく当たり前のことなんですが…。
これまで親のためにお金を稼いできたようなものなので、自分にお金を使うことに慣れていなかったんですね。
むしろ、自分に何かを買うとかお金をかけることにすごく罪悪感を感じていましたし、何か自分に投資したものなら、
母「あんたは良いよね。うちはそんなことできないし、食費だってままならない。」
とかブツブツ嫌みを言われ、数日後には「私にお金の余裕がある」と認識したことにより
母「ちょっと家賃が払えないんだよね。少し手伝ってくれるかい?(金ちょうだい)」
という流れが日常的でした。
毒親から離れてから5年以上経つ今でも「自分にお金を使うこと」に強い罪悪感を感じるので、服も数年まとに買っていませんし、下着だって穴あくまで履きます(笑)時間的に行けないのもありますが、美容室だって白髪とプリンが超ひどい状態にならない限り行きません。
でも、友達とパ~っと遊びに出かけたり、大好きなヨガに行ったり、好きな雑貨を購入したり(雑貨は家に必要なもののみだけど)できるようになっただけでも、自分の成長を感じます♪(→え?でしょw)
以前はそれすら罪悪感を感じていたので、自分にお金を使うことができるようになったことがすごく嬉しいです。
貯金もほとんどないので、爆買いなんてできませんが…少しずつお気に入りのファッションアイテムとか揃えていきたいと思っています♡
今はまだちゃんとお金に関する不安がぬぐい切れていませんが…
「使おうと思えば自分のためにもお金が使える」
という環境になっただけでも自由に慣れた気がします♪
精神的に追い詰められることが少なくなる
私の母親はとっても陰湿で、私の友達や知り合いにもお金を借りて(または借りようとして)いました。
私には黙っていたので、当然その事実は知らず…いつの間にか大切な人がたくさん去っていった理由は、私の母親からの金せびりに嫌気がさしたからだと、時間が経ってから気づいたのです。
10代のころから「なぜか突然消える恋人」「どうしてだか距離を取られる友達」「理由もわからない仕事場での敬遠」を経験してきました。
「どうせまた友達に見捨てられる」「私からみんな離れていく」という不安が定着し、精神的にとても不安定な人だったと思います。
今となれば、全ては母親のせいだと言い切れますが(もちろん私の性格もあるけどね)、当時は全然理解できなかったんですよ…。
私は毒親と絶縁する時に、あえて大っぴらにこの出来事は話していません。離れていった友達たちは、毒親マジックにかかっているので私がどう言おうと言い訳の1つにしかなりませんし、みんなの誤解を解く心の余裕もありませんでしたから。
思い切って、毒親と共に人間関係も断捨離です(笑)
失ったものは大きく、得たものは少ない。
でも辛い過去にしがみついても虚しいだけ。そう考えて行動してきたおかげで、私は過去ではなく今という現実だけを見て生きられるようになったのです。
人間関係の断捨離と思考のチェンジを行ったことで、私は精神的に毒親から解放されることとなったのです。
あなたは今の環境のままがいいですか?それとも違う未来を見てみたいですか?
毒親と絶縁して困ったことは?
親も姉弟も縁を切っているので「保証人」の問題がある
私はある日、思い切って毒親から離れる決心をしました。
親が保証人になっていたアパートも短期間で退居し、存在を消すかのように縁もゆかりも(?)ない地域へと引っ越したのです。
しかし、ここで1つ問題が発生。
シングルマザーの私はアパートを借りるにも「きちんとした定職がること」や「保証人がいること」「しっかりとした収入があること」について厳しく審査されます。
今まではどこのアパートを借りるにもとりあえず「親が保証人である」ので審査も大丈夫だったんです。
でも絶縁するとなれば、その唯一の武器である保証人がいないわけです。市や区に相談しても「保証会社を紹介することはできますが、それにも保証人が必要で~」と言われ、結局なんらかの繋がりでも良いので、親族の保証人が必要に。
「だ~か~ら~!!!それがいないんです!!!!!!」
って無駄に逆切れしちゃったこともありますが、それがこの世の中を生きていく上で避けては通れない壁。
結論から言うと、私は信頼のできる友達にお願いして保証人になってもらうことができ、ボロいアパートですが、住むところがある状態なんです。
連帯保証人がいないということは、高額な買い物もローンを組んで買うことはできません。これからまた引っ越しを考えるのであれば、1年以上かけて私たち親子でも借りられる家を探さなくてはいけなくなるでしょう。
残酷な現実ですが、毒親でも親であるという事実があれば叶うことがたくさんある。
それを踏まえた上で、毒親と絶縁するタイミングや方法を考えていきましょう。
家族がいないので緊急連絡先もない
連帯保証人がいないということだけではなく、私たち親子に万が一のことがあっても緊急連絡先もないわけです。
今日、私が事故に合って死んでも…一体どこに連絡が行くのでしょうか?
息子はまだ小学生です。息子の学校に連絡が行ったとしても、どうしようもないですよね。
万が一のことがあっても、息子は他に帰れる場所もありません。
もちろんですが学校の緊急連絡先も書けませんし、私が病院で手術を受けるとなってもそれを承諾してくれる人もいません。
こないだも新規でかかった病院で
「すみませんが、緊急連絡先も記載をお願いします」
と言われましたが、緊急連絡先に書けるような人物なんていないんです。それを病院に説明しても
「それはちょっと困るんですよね。親族ならだれでも良いんですが…」
としつこく言われるわけです。どう絞り出したって緊急連絡先はありませんから、困ったもんです。
「小5(当時)の息子の携帯でも良いですか?」
と無理くりOK出してもらいました(笑)
私に万が一のことがあった場合に必要なことだと十分に理解していますが、世の中にはこんな環境で一生懸命生きている人もいるって知っておいて欲しいですね。
金銭的・身体的に困っても頼れる先は一切なし
もちろんですが、私が生活費に困っても誰も助けてくれる人はいません。
そもそも、私は結構まじめに生活費のやりくりをしているのでお金に困るなんてことはないと思いますが(一度だけあったけど)、気持ち的に「自分に万が一のことがあったら…」と思うと…ぞっとします。
私が体調を壊したときや肉体的につらい時も子供を見てくれる先はありません。
もう息子も6年生ですので、一人でもなんとかなるとは思うのですが…やっぱり心配ですよね。
去年の夏に2回ほど倒れた時に、やれ息子のご飯をどうするか、洗濯は溜まるわ、部屋はごみ屋敷化するわ…で散々でした(´;ω;`)ウッ…
お風呂に入る体力もないので、自分は臭いし(笑)もう超汚い生活送っていたんです(笑)
「誰か食器だけでも洗ってくれないかな」
「洗濯機だけでも回してくれないかな」
「息子のご飯を買ってきてくれないかな」
とか色々思うわけですよ。
親いればこんな時も助けてくれたのかもしれません。
姉弟がいればご飯ぐらいは届けてくれたかもしれません。
でも私はそのすべがありません!!!!
「シングルマザー×親なし」生活は非常に大変なこともあるんですね。
かと言って…「絶縁しなきゃよかった」なんてことは思いませんが、これから毒親と絶縁を検討しているシングルマザーの方は、この点もしっかり留意しておく必要があるでしょう。
結論:毒親と絶縁する前に現実的な問題も把握しておこう!
私の体験から結論を言うと…毒親から離れても現実的な問題も多々ある!ということ。人生という大きな括りであれば「絶縁して幸せ~♡」とだけ言えるのですが、そう世の中甘くはないってことですね…。
もしも、この記事を読んでいるあなたの親が毒親ならば、迷いなく離れることをおすすめします。と、同時に「これからどう進んでいくべきか(行動していくべきか)」「親がいないという現実問題」についてもしっかり考えて欲しいです。
▼毒親に関する別記事はこちらからご覧ください。
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